第4回 〜 パーツを作る その2 〜
「minagi」の後部胴体は1本のカーボンパイプという設定です。これも回転体ですから、前回とまったく一緒ですね。ちなみに
座標はこんなふうになってます。
できたら黒っぽい色に塗って、左図のように面や頂点を削除します。
この機体は回転体をそのまま使っているだけなのでいいのですが、実際はもっと多くの面や頂点からなるのが普通です。
航空機は基本的に左右対称なので、どちらか半分を納得のいくまで編集してから、最後に反転コピーをするというのが
一般的なやり方なのです。
続いてこのまま尾翼を作ります。
垂直尾翼の頂点は、4つともすべて新しく作ります。面を張る時は胴体を構成している頂点を選択してしまわないように
注意して下さい。
(もっともミスったところでいくらでもやり直せますけどね)
水平尾翼も同様に頂点を打ち、面を張ります。終わったらこのあたりで一度保存しておきましょう。
次は表裏の設定をしなければなりません。設定には「Primitive」メニューの「Set Normal」を使いますが、とくに水平尾翼の面は
角度が似ていますので、どの法線(矢印)がどの平面に対応しているかをきちんと確認してからクリックしましょう。すべて設定したら
「Edit」メニューから「Clear Interface Object」を選んで法線の表示を消します。
※「Primitive」メニューの「Set Normal」「Set Normal of Selected Polygon」は Gepolyx の強制終了を引き起こしやすいコマンドです。
使う前には必ず保存し、また、使い終わったら「Edit」メニューの「Clear Interface Object」を使う習慣をつけましょう。
表裏の設定が終わったらいよいよ反転コピーで反対側を作ります。「Edit」メニューの「Mirror Image」を選んで下さい。
コピーができたら、「Edit」メニューの「Delete Same Vertex」を使って、同じ座標にある頂点を消します。「Mirror Image」とセットで使う
と覚えておくとよいでしょう。
これでできあがったふうに見えますが、垂直尾翼の断面にポリゴンがないので忘れずに張っておかなくてはなりません。斜めの部分は四角形、上と下の底面は三角形
です。3つ張ったら表裏設定も忘れずにしましょう。
できましたか? できたら色を塗って、また保存しておきます。
さてお待ちかねの宿題コーナーです。今回はランディングギア(脚)を作ってもらいます。
寸法がいろいろと書いてありますが、原点から始めて -0.70m で接地という部分(緑の線)さえあっていればいいです。
(つまり支柱とタイヤを合わせた高さが 0.70m ってことですね)
支柱を作る時は先に底面を作ってから「Transform」メニューの「Lift Polygon」を使うと便利です。
指定した面を押し出すほか、表裏の設定もやってくれます。
タイヤは黒か黒に近いグレー、支柱部分は白か明るめのグレーに塗っておくとよいでしょう。また、ホイール部分や軸受け部が
あるとちょっとかっこよくなります。もし余力があれば各自で工夫してやってみて下さい。(画像右下はその例)
次回は航空機にとってもっとも重要なパーツである主翼を作ります。また、あわせて
基本的な操縦翼面(エルロン・エレベータ・ラダー)も作っていきます。
いい機会ですから、製作に入る前に主翼や操縦翼面についてちょっと調べてみるといいかもしれません。
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