第6回 〜 便利なツールを使ってみる 〜


 今まで使ってきた Gepolyx もツールのひとつですが、今回はそれ以外のものについて説明していこうかと思います。

 
 まずは「SurfView」です。第2回でダウンロードした winutil1.zip の方に入っています。2つありますが、「surfview.exe」は Standard 版、「surfviewo.exe」 が OpenGL 版です。YSFlight の本体と同じですね。描画方法がちがうだけで、機能はどちらもいっしょです。


 
 
 
 起動するとすぐファイル選択になりますので、ファイルを指定すると表示されます。

 SurfView の視点操作は基本的に Gepolyx と同じです。Viewメニューにはさまざまな項目がありますが、まずは選んで、効果を確めてみましょう。

 Fileメニューもわりと一般的な項目が並んでいますが、よく見ると「Save 〜」という項目がいくつかあるのが分かるかと思います。これはそれぞれの形式で、 今表示しているデータの静止画(スクリーンショット)や形状を保存するというものです。

 ほか、.dnm ファイルを読み込んだ後にフルキーの数字キーを押すと動作をするという機能があります。もしよければ、持っている機体の .dnm ファイルを読み込んで試してみるのも よいでしょう。





 続いて「Dnmviewer」です。三輪mozo氏が開発したビューアで、YSFlight の機体作りに特化したさまざまな機能が盛り込まれています。



 1.まずは 「さて、飯にしようか」 に行きましょう。

 2.「飯にする(入り口)」を選び、左のメニューにある、「ダウンロード」をクリック。

 3.「Dnmviewer ver.1.15d」または「Dnmviewer ver.1.16」をダウンロード。

 4..zip 形式で圧縮されているので、展開ウィザードやLhaplusなどを使って解凍しましょう。
   


 
 dnmviewer は名前こそ「ビューア」となっていますが、.dnm ファイルの編集が可能な、とても便利なツールです。特に、部品を実際に確認しながら少しずつ 動かして配置したい時などに力を発揮します。

 また、操縦翼面やランディングギアなど、その部品にわりあてられた役割ごとに動きの変化がチェックできるようになっています。いろんな .dnm を読み込んでみると よりわかりやすいでしょう。




 次に紹介するのは「朝飯中隊駐機場の perl スクリプト」です。製作者にとってはまさに必携のツールともいえるもので、 機体製作をやったことのない方も、掲示板などで話題になっているのを見かけたことがあるかと思います。


 このツールを使うためには、まず perl という言語に対応できる環境を整える必要があります。その方法については 「ActivePerlのインストール方法 - Windowsでperlを使おう!」がわかりやすいと思いますので、参考にして下さい。


 インストールが完了したら、早速スクリプトを試してみましょう。



 1.まずは 「朝飯中隊駐機場」 に行きましょう。

 2.左のメニューにある、「スクリプト」をクリック。

 3.下のほうにある「UnShadow - 指定角度未満の頂点の丸めを解除」を選択してダウンロード。
   (その他のスクリプトについてはその都度ダウンロードすることにします。)

 4..zip 形式で圧縮されているので、展開ウィザードやLhaplusなどを使って解凍しましょう。
   

 解凍してできた「unshadow.pl」をダブルクリックして起動すると、左の小さなウィンドウが現れます。

 ではここで、第5回で作った主翼で、このスクリプトの効果を確かめてみることにします。まずは先ほど紹介した「SurfView」(SurfViewo.exe)で 主翼のパーツを読み込んで、スクリプトを使う前の状態を見てみましょう。






 たぶん、こんな感じかと思います。確かに滑らかではありますが、なんだか全体的に黒く汚れているような印象もありますね。

 ではスクリプトを使ってみます。「制限角度」のフィールドに「30」と入力してから、 主翼の .srf ファイルを「Drop SRF here」のところにドラッグ and ドロップします。

 すると、主翼の .srf ファイルがあるのと同じフォルダに、新しい .srf ファイルができます。名前を見ると、 先頭に「_unshadow_」とついていて、そのあとはスクリプトで処理する前と同じですね。




 UnShadow は処理したファイルに自動的にこのような名前を付けます。よって、同じ名前のファイルをもう一度処理させた場合は、上書きを行うことになります。角度設定を変えて 仕上がりを比べたい場合などは名前の変更をする必要がありますので覚えておいて下さい。


 さて、できあがった新しいファイルを SurfView で見てみましょう。黒っぽいのがとれてきれいですが、その反面、角がくっきりしすぎているような気もしますね。




 このような黒っぽい「影」をとるにはさまざまな方法があります。UnShadow は一番手軽にできる影取りの方法ですが、滑らかさと美しさのどちらも ほしいような時は別の、もっと凝った方法を使うこともあります。詳しくは「Electric World 」「面整理・影取に関する覚書」をご覧下さい。


 さぁ、次からはいよいよ組み立てです。その前に今一度、すべてのパーツがそろっているか確かめましょう。画像の上にカーソルを持っていくと そのパーツの名前を表示します。


 まずは胴体関連のパーツです。

胴体 エンジン ノーズギア(前脚) メインギア(主脚)

 ちなみに、一番右のメインギア(主脚)は同じパーツを回転させて使うので1つあればOKです。


 続いて主翼関連のパーツです。Unshadow を制限角度 30°で使っています。

主翼 左エルロン 右エルロン

 

 最後に尾翼関連のパーツです。こちらは Unshadow を制限角度 60°で使っています。

テイルブーム(後部胴体)と尾翼 エレベータ ラダー

 
 パーツはすべてありましたか? それでは次回をお楽しみに。



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