第11回 〜 残りのファイルを作る 〜
というわけでまず作るのは遠景用のcoarse.dnmです。今まで作ってきた.dnm ファイルを基本に、面や頂点の少ないデータを入れ替えることで進めていきます。
今まで作ったものとごちゃまぜにならないよう、フォルダを分けておくといいかもしれません。
どこを削って軽くするかはケースバイケース、人それぞれといえますが、私が基本としているのは、このように頂点をひとつおきに飛ばしていく方法です。
特に、なめらかな形を出すために多くの面を使用した機体であればあるほど、効果のある方法といえるかと思います。
下のエンジンは、前後方向だけでなく断面でも頂点をスキップしています。断面の画数を増やした(より円に近づけた)ものを軽くする場合は試してみるのもよいでしょう。
ちなみに私は上の胴体でも試してみましたが、形があまりにも大きく変化してしまうのでこちらはそのままにしておきました。
ほか、さらに大胆な方法として、「真っ平らにする」という方法もあります。
(古いバージョンのデフォルト旅客機なんかは本体でも真っ平らだったことも…)
これは主翼ですが、輪郭となる頂点だけを使って面を張っています。そして、表が上向きと下向きの、2つの.srf ファイルを作って保存したあと、朝飯中隊駐機場にて
配布されているスクリプト「SurfMerge」を使って1つのパーツとして合成しています。
coarse.dnm は見た目こそおおざっぱですが、その分工夫しがいのあるデータともいえます。本体の.dnm に気合を入れた時は、
こちらにも力を入れてみましょう。
また、YSFlight でオプション設定をすると、coarse.dnm を表示してフライトができます。たまにはダウンロードした
追加機体の coarse.dnm を見てみるのも面白いかもしれません。
本体の「minagi.dnm」をファイルごとコピーしたあと名前を変更して、「minagicoarse.dnm」を作ります。そしてパーツを入れ替えます。翼面を真っ平らにした場合は
動翼などの必要ないパーツを消去します。その際、消去したパーツがどこかでぶら下げに指定されていないかをチェックしましょう。
左が minagicoarse.dnm 、右が本体の minagi.dnm です。
次は当たり判定用のcoll.srfを作ります。
coll.srf を作る時には、
朝飯中隊駐機場にて配布されているスクリプト「DNM2Srf」が便利です。これはできあがった.dnm を
ひとつの.srf ファイルにしてくれるスクリプトです。起動して、「minagi.dnm」を選ぶと、「_1_minagi.dnm.srf」という.srf ファイルができますので
これを Gepolyx で開きます。
読み込んだら、まずは面を消して頂点だけを残します。それが終わったら、形がもっともふくらんでいる部分の頂点を選んで新たに面を張っていきます。通常はX軸方向・Y軸方向・Z軸方向にそれぞれ平面が
ひとつずつあればよいです。
ぶっちゃけて言うと、「どの方向から弾が飛んできてもちゃんと当たる」ようになっていればOKといったところでしょうか。なお、表裏の設定は必要ありません。また、
基本的に人目につかないモデルなので、どんな色で塗ってもかまいません。
ファイル名は「minagicoll.srf」としておいて下さい。
最後は cockpit.srf ファイルです。これは胴体の.srf をベースにすればよさそうですね。細かな形は自由にやってくれてかまいませんが、内側が表となるように、表裏を設定することに注意して下さい。
床の高さを示しておきました…ということはやはりあのコマンドを使えば手早くできるということです。
ファイル名は「minagicock.srf」としておいて下さい。
あとはアナログ計器を設定する.ist ファイルがありますが、今まで使ったことがないせいで、未だに仕様を理解してません!(今後も理解する予定なし?)
まぁ minagi は HUD 装備という設定なので、今回はひとまず…。
そして次回は性能設定ですが、実を言うと私はこれがもっとも苦手なのです…。あまり期待しない方がいいかも?
前へ 次へ